昨年、米カリフォルニア州議会は、7月29日を「杉原ビザの日」とすることを決定しました。
ご存知の通り、外交官杉原千畝氏は、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ人のために、リトアニアの日本領事館でビザを発給し、6000人以上の命を救った正義の人、人間愛を行動にうつした勇気ある人として世界に広く知られています。
現代は不安の時代、ストレスの時代とも言われています。特にここ数年は激動の時期で、大きな不安に包まれ、明るい未来を思い描くことが出来ない方々も多いのではないでしょうか。
そんな中、皆様に偉大な「愛」と「勇気」に触れる機会をご提供したいと思い、昨年8月15日に開催しました「語りと歌とピアノによる『命のビザ』コンサート」を無料配信することに致しました。
【動画配信について】
■配信期間:2022年7月29日~2022年8月15日
■配信方法:Youtube https://youtu.be/6osdsuaq63M
■出演者:野村路子(語り)/ 西山琴恵(歌)/ 林晶彦(ピアノ)
■後援:駐日リトアニア大使館・小平市・小平教育委員会
【作品について】
脚本を手掛けた野村路子さん(https://www.teresien.jp/)は、ホロコーストの犠牲になった子どもたちの遺した絵を日本に紹介して以来、全国各地で展覧会や講演を開催し、30年にわたり数少ない生還者と交流し、何度も現地に行き、戦争の愚かさを肌で感じ続けてこられました。
作曲の林晶彦氏もヨーロッパ留学中、病床で魂に響くイスラエル音楽と出会ったことがきっかけでイスラエルへ渡り、暮らし、出会い、学び、戦争や平和について思索の日々を送ってこられた…そんな二人の生き方や思いも込められ、ドイツの政策に反し、日本政府の命令に背きビザを発給するに至った杉原氏の心の葛藤を描きつつ、救われた多くの命への愛、優しさ、そして希望が感じられる作品に仕上がっています。
【今後の展開について】
今の時代に輝く「希望の光」の出来事を過去のものだけにせず、林の繊細で優しい音色の心に深く届くピアノ、西山の透明感のある歌声、そして野村の力強い語りと照明も駆使して現代によみがえらせました。舞台を通して、杉原氏の心を肌で感じるとることが出来る絶好の機会となることでしょう。なぜなら、その心は今なお生き続ける現実であるからです。そしてその心を自分の光とした時、それは生きる力となり、新しい豊かな未来をも創造する力となりたいと考えます。
こんな時代だからこそ、すべての人間の命を大事にし、子どもの笑顔を守るために私達のできることは何なのか?人間の尊厳をもって生きるとはどういうことなのか?本当の勇気とは?そして、時代は移り変わっても変わらない大切なもの。この舞台はそれを考えるきっかけを与えてくれると思います。
「一人の命を救うことは、全世界を救うこと」
そんなことをこの動画を無料配信することで多くの方へお伝えできたら嬉しいです。